人形
2003年6月3日私の心は気づいた時には空だった
内に押し入る様々な感情が
そこにあった全てのものを押し流すように
心の痕跡は無い
最初からそこには何も無かったようにさえ感じられる
全ての言動や行動
そこから何かしら生まれる不安や恐怖
それに耐え切れずに決壊した感情を溜めた心
全てを流せば
もうそれらを感じずにすむと思っていたのだろうか
暗闇の中どこか一点を見つめるように
私の目は動かなかった
暗闇は果てしなく続く
一面が黒の世界
瞼を開けている事さえわからない
漆黒の世界
私はそこで
ただ
流された感情を感じている
頬を伝う微かな感覚を
この世界で感じている
決壊してからすぐに現れなかったこれが
心を修復し感情が溜まるにつれて溢れ出す
それが
私に二重の苦しみを与える事が分かったあの日
私は修復することを諦め
全てを流し
破壊した
だから私は
何も感じることなく
生きられると思っていた
でも
それはただの幻想で
現実は残酷だった
感じなくなったのは
喜びや楽しさだけで
逃れたかった
不安や恐怖からは
結局逃げられない
内にあるものは
無
そして
哀
笑うことを忘れ
泣くことを忘れ
表情の変化は全くない
それが
人の形をしたものである私で
何も見えない世界で
心は何も感じずに
神経のみが残った器が
ただ
動いている
それだけだった
内に押し入る様々な感情が
そこにあった全てのものを押し流すように
心の痕跡は無い
最初からそこには何も無かったようにさえ感じられる
全ての言動や行動
そこから何かしら生まれる不安や恐怖
それに耐え切れずに決壊した感情を溜めた心
全てを流せば
もうそれらを感じずにすむと思っていたのだろうか
暗闇の中どこか一点を見つめるように
私の目は動かなかった
暗闇は果てしなく続く
一面が黒の世界
瞼を開けている事さえわからない
漆黒の世界
私はそこで
ただ
流された感情を感じている
頬を伝う微かな感覚を
この世界で感じている
決壊してからすぐに現れなかったこれが
心を修復し感情が溜まるにつれて溢れ出す
それが
私に二重の苦しみを与える事が分かったあの日
私は修復することを諦め
全てを流し
破壊した
だから私は
何も感じることなく
生きられると思っていた
でも
それはただの幻想で
現実は残酷だった
感じなくなったのは
喜びや楽しさだけで
逃れたかった
不安や恐怖からは
結局逃げられない
内にあるものは
無
そして
哀
笑うことを忘れ
泣くことを忘れ
表情の変化は全くない
それが
人の形をしたものである私で
何も見えない世界で
心は何も感じずに
神経のみが残った器が
ただ
動いている
それだけだった
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